工業高校に通っていたので旋盤加工の経験はありましたが、当社で取り入れているような小物部品を大量生産する工法の経験はなく、そこに興味を持ち入社しました。入社当時、プレスは簡単な抜きや曲げの加工しかできないものと思っていましたが、ある程度複雑な形状を作ることも可能であると知り、奥深いプレスの世界に一層面白さを見出しました。当社は部門間でコミュニケーションを取りやすく、風通しの良いアットホームな雰囲気で、休憩時間は仲間同士で楽しく談笑することもしばしば。しかし,みんなオンとオフの切り替えはしっかりしており、仕事中は熱心に取り組んでいます。私の仕事は、見積もり、受注部品の形状・仕様の評価、検査具進捗、社内管理図面・生産工程の流れ図作成、工程間の問題点の洗い直しまで多岐にわたります。業務は工程立案から振り返りまでのすべてに携わるため、全体を見渡す視野を持ち、物事に柔軟に対応する力が求められます。まだまだ現場経験が少ないので、まずは今の業務を極めていくことを目標に、いずれは仕事全体を把握しながら一つの分野でエキスパートになることを目指して努力しています。

考えなければならないことが多い仕事なので、優先順位を決めてから行動することが大事です。当たり前ですが納期は厳守。なるべく時間にゆとりを持って進行するため、一番時間がかかることから早めに取りかかるようにしています。まずは自分で進める業務と、人に依頼して動いてもらう必要があることに振り分け、依頼する仕事から先に取り組みます。中には私一人で完結する仕事もありますが、現場に出てまだ1年なので自分の判断だけでは難しいことも多く、先輩に教わりながら進めています。お客様、営業、現場など各方面とコミュニケーションをとる機会が多々あるため、スケジュール管理は徹底するように心がけています。

私が入社した年は繁忙期で、仕事量の多さに圧倒されました。戸惑いもしましたが、入社してすぐに大きな仕事に関わることができたのは良い経験です。自分が立案した工程で生産された製品を実際に目にすると、やりがいを感じます。やり遂げた嬉しさもあり、一方で新たな課題を発見することも。日ごろから問題点はないか目を配り、同じ間違いを次に持ち越さないようにしています。部品は一度生産して終わりではなく3～5年は量産されるため、品質をキープできるよう試行錯誤しています。休日は趣味の自転車でサイクリングや試合に出場したりしています。しっかり働き、遊ぶ時は全力で楽しむ。仕事の効率を上げるためにも、バランスの良い生活が大事です。